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Pisnowar

札幌でアクセサリーの製作・販売(委託販売)を行っています。
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※交通事故に遭い、左足を骨折。
入院中の出来事を包み隠さず赤裸々に語るが故、食前、食中、食後に見ると気分を害する恐れあり。
覚悟して読むべし。




8月14日木曜日

今日は手術。
昨夜からの絶食も意外と平気なもんだ。




午前中のうちに看護師が来て、手術の時間が早まったので今から絶飲して下さいと告げられた。





突然の事に少し慌て、
ぼく「え?もう?今っ!からひとくちもダメ?」
ナース「今ひとくち!だけなら良いですよ」




そのお言葉に感謝し、この世で最後の水を飲むように喉に染み込ませた。





伸ばしっ放しだったヒゲも剃らなきゃいけないらしい。
ホテルでもらえるT字のカミソリで少しずつ剃った。





痛い。
ホットタオルは一瞬で常温になり、髭が柔らかくならなかった。





そうこうしていると、
麻酔科医が病室にやってきて今日の手術時に使う麻酔の事などを丁寧に説明をしてくれた。





その間にも常温タオルはどんどん熱を下げていっている。
剃りかけのヒゲは麻酔科医にどのように写っただろう。






結局、乳液をつけて剃るという方法を思いつき、難を逃れた。






お昼前に母と姉が来てくれた。






12時半、点滴をしている腕に加え、
酸素マスクまで付けられた。
すごく重傷そうに見える。






ベッドのまま運ばれていく。
天井が流れていく景色は
やっぱりドラマとか映画の世界のようで、変な感じがする。





手術室の手前で、母と姉と別れる。二人とも心配そうな顔だ。
ぼくは親指を立てる。





手術室の景色はまるで別世界だった。
いままでは看護師が白いナース服を着ている姿が多く目に入っていたが、




ここでは濃紺や薄いカーキ色を着ている人が多い。
この人達はみんな医者なのか。
みんなシャワーキャップをつけている。






ぼくはと言えば、
頭上に大きく作ったお団子ヘアがシャワーキャップの邪魔してしまったようでふわふわ浮いてるような感じがした。






さらに奥へ進むと、
天井から、6つの目を持つ、2機のアーム付きの照明、
各種計器がズラリとならぶ
手術室だ。





空気が変わった。
壁はミントグリーンに塗られ、
神聖ささえ感じた。





ぼくは照明の真下、定位置にセットされ、専用のベッドに移動した。






寝返りすると落っこちてしまいそうな位狭いベッドだ。





常に5人くらいはベッドを囲み、
ぼくに対してそれぞれの作業をしている。





この神聖な場所の酸素マスクからは少し甘い酸素が出てくる。
柔らかく爽やかな甘さのある酸素だ。






酸素と一緒に「ボーっとする薬」も注入された。
点滴からだったかな?






浴衣を脱がされ、パンツ一丁になる。
ぼくは横向きになり、折れてない方の足を抱え込むような姿勢をとる。






こうして背骨の脊椎に麻酔薬を打ち込むのだ。





少し冷たいですよ、の掛け声とともに背中に何か塗られた。
冷たいどころか暖かく感じる。





少し緊張し始めたが、
ここまで来たらもうなされるがまま。全てを任せた。






少しチクっとしますよ、の掛け声とともに麻酔薬注入でございます。





さらに「ボーっとする薬」とやらも盛られて、
案の定ボーっとしてきた。





何か話しかけられるが、ボーとしてて、自分の声がちゃんと出てるのかもよくわからない。





これわかりますか?
と麻酔医に聞かれる。
見ると何かを下半身に当てている。




ほとんど感覚がなく、わからないと答える。





だんだん上の方に当てられていって、胸に下にピトッとくっついた時に、初めてそれが冷たいものだとわかった。





自分の体なのに感覚がわからない。不思議だ。






具合悪くないですかー?と聞かれ、朦朧としながら声を振り絞り、
「ボーっとしています」と答えたのを最後にその後の記憶はない。






ボーっとする薬にまんまとやられてしまった。






約2時間の手術、






名前を呼ばれて目を覚ました。
そこはまだ手術室。





どういう風に目を覚ますのだろう、
何度も何度も体を揺すられ、名前を呼ばれて目を覚ますのか?






催眠術のように顔の前で指パッチンされて目覚めるのか。






起きる薬でもあるのか。






頭も体もぼんやりしながら病室に戻った。
足が締め付けられるような感覚と痺れがあるが、
まだ麻酔が効いてるようで、
痛みはない。





心電図、血液内の酸素濃度を測る機械もセットされ、
体中から線が伸びていた。






何時間かしたら食事をしても良いと言われていたので、
母と姉においなりさんが食べたいと伝えた。





なぜ、お稲荷さんだったかはわからない。





母と姉はお稲荷さんや海苔巻き、おはぎ、カットフルーツまで買ってきてくれた。




絶食の後だからか、手術の後だからか、久しぶりに普通の味付けの物を食べたからか、
とにかくうますぎた。





なんどもうめーって言いながら、ゆっくり食べた。






顎が本調子じゃないことと、
座った姿勢が足に響くこともあり、腹6分目でやめておいた。





それからは、少し横になったが、
段々と麻酔もきれてきて、やり場の無い痛みがじわじわと襲ってきた。





ちょうど母と姉が帰る頃、
もうすっかり痛くてたまらない足
。本当なら顔をぐしゃぐしゃにしてもがきたい所を、
必死に堪えて、二人を見送った。






痛み、もがき苦しむ姿を見せたくないし、見られたくないからだ。





この日の夜は長かった。
どんな態勢をしても、何をしても痛い。
食いしばる奥歯も痛い。




これは事故直後のような痛さだ。
たまらん。
事故の映像も何度も何度も何度も何度もはっきりと頭に出てくる。






同じフロアに発狂してるおばちゃんがいた。
最初は気が狂ってるのか思っていたが、
不幸な事故にあったのか、
「おとーさん」と何度も何度も叫んでいた。
正気じゃない事は確かだ。






何があったのかはわからない、
ただ申し訳ないけれど、
今夜だけはやめてくれと思ってしまった。
早く眠ってしまいたい。






痛みの波があるのか、感覚がおかしくなっているのか、
10分くらい放心状態になれる時がある。





その時に眠っているのか、
ただ一点を見つめたままなのかはわからないが、
一瞬楽になれるのである。






締め付けられたり、押されたり、
しびれと痛みが左足を掴んで離さない。




もう頭がおかしくなりそうだった。
一瞬くる放心状態を待ちわびる。



そんな事を繰り返して朝を迎えた。最悪な朝だ。
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Pisnowar
札幌でアクセサリーの制作・委託販売を行っております。

廃材や骨董品、アンティークパーツ、使われなくなったものに、新たに価値を与えることで『もの』を大事にする気持ちを持ってもらえれば良いなと思います。

2005年から活動中です。

Pisnowarのアクセサリーはほとんどが1点物なります。

詳細が気になる方はお気軽にメールして下さい!

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Twitter @Pisnokun
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