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Pisnowar

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11日目




4時起床。

早起きを自慢したいわけではないが、

これは早すぎる起床だ。






お腹はすいてなかったが、

朝食用に買った一番甘くなさそうなチョコバーを食べる。







準備は既に出来ている。

最後に忘れ物がないか確認し、

静まり返る早朝の客室の廊下をなるべく静かに

ゴロゴロとスーツケースを押して歩く。






体の細胞と脳みそが起ききってないまま

ヘビー級のスーツケースを持ち上げて階段を降りる。

頭の血管が切れそうだ。






フロントまで辿り着くと、

昨夜の気さくなにいちゃんがまだ勤務していた。






チェックアウトの旨を伝えると、

「オゥ~ケィ、チェックアウト~、

ミスター・・・・」





CHIBAと伝える。






オゥ~ケィ、CHIBA、CHIBA、

とパソコンのリストからぼくの名前を探してくれている。







あったあったCHIBAね、チェックアウトっと。

その後なにやら言って、同じ調子で語りかけて、

にっこりと笑う。






そして保障のために預けていた50ドルを返してもらい、

チェックアウトは無事終わった。







タクシーを呼んで欲しい旨を伝える。

行き先はニューヨーク ペンステーションだ。

これにも愛想良く対応してくれた。






電話が繋がるか繋がらないかのぎりぎりで、

そのタクシーがイエローキャブかどうかを確かめる。



彼は、イエローキャブより少し安いタクシーだよ、と言い、

にっこり笑う。





10分くらいかかるということで、

最後に彼にライターを借りて、屋上で一服。





早朝の静まりかえる空気、

ほとんど車の走っていない道路、

今日もゴミだらけの汚い道、

薄曇りの空、

英語の看板、

全てがニューヨーク。





伝えきれない気持ち、

聞き取れない英語、

ここ何日かで行った場所、

会った人、

食べたもの、

全てがニューヨーク。




束の間の思い出浸りタイム。






よし、日本に帰る。

そんな当たり前の決意をした。







フロントのある2階に降り、

タクシーが来るのを待つ。






電話が鳴る。

愛想の良い彼は、

タクシーがそろそろ着くよ、

また来てね的な挨拶を言い、

別れを告げる。






ヘビー級のスーツケースを抱え、

階段を下り、外へ出る。







タクシーいない。





辺りを見回すが、タクシーいない。






まだじゃーん

と思って一息ついていたら、

20mくらい離れた場所に止まるバン。






おじさんが降りて、こっちを見てる。

え?あれタクシー?

普通の車ですけど、と疑いつつも近づいて行った。






どうやらこれがタクシーのようだ。

スーツケースを後ろに積んでもらい、

後部座席に乗る。





非常に怖い。

このまま誘拐されてもおかしくない。






ふと、まよちゃんが帰りのタクシーでぼったくられたことを思い出す。

行き先を聞かれ、ペンステーションと伝えると車は発進した。






料金メーターなどは特にない。

おじさんがケータイに何かを入力している様子が少し見える。





絶対にぼったくられてたまるかと、

アイフォーン、グーグルマップ起動!






現在位置、確認!

ナビ、開始!





車はホテルの周りの区画を一周した。

怪しい。

今の回り道はなんだ?






こっちはマップ見てるんだぜアピールをしながら、

景色とアイフォーン、通り名の標識とアイフォーン、

交互に見て確認する。







うん、どうやらさっきの回り道は単に一方通行に従っただけのようだ。







でも油断は禁物。

このまま悪の組織のアジトに連れて行かれたらたまったもんじゃない。







普通に着いた。

ここは昨日も来た、中央郵便局の近くの

ペンステーションだ。






停車すると、おじさんは車を降りて後ろに回る。

ぼくもすぐに降りて、スーツケースを受け取る。






で、おじさん一言、

40。





は?40?






おじさん、

40。






あ"-?フォオオオティィィィィィイイイイイイ?

何言ってんの!

と、つい、日本語が口から出た。






ペンステーションから最初のホテルのタクシー代は、

深夜料金プラスで、12,3ドルだった。

最初のホテルから少しは遠いのはわかるが、

この鬼畜な金額は信じられん!!!






信じられん!

信じられん!

信じられん!






あのにっこり笑うフロントの彼を思い出す。

あいつ共犯か!

あの笑顔!

ニセモノかぁぁぁぁぁぁあああああああーーーーーーー!







もうもうもう色んな思いがこみ上げてきていた。

クソーーーーーーーーーーー!







おじさんは表情1つ変えずに言う。

40。







ノーだ!40!

40ノォ!!!!








おじさんは表情1つ変えずに言ってくる。

お前英語わかってんのか?

ゆっくりと言う。

フォー

ティーン





え?

フォーティン?




おじさんはさっきから同じ事しか言ってない。

フォーティーン。




え?あ、フォーティーーーン?





おじさんはうむと頷く。





さっきからレベルを上げてきていたイラついた顔を、

どうやって普通の顔に戻していこうか、考えつつ、

20ドル札を渡す。





おじさんは運転席に戻り、もぞもぞしてる。






なかなか戻ってこねぇなと思っていたら、

おじさんは不思議そうな顔でこちらを見ている。






あーはいはい、お釣はくれないのね!

チップね、チップ!

って持ってき過ぎだろ!





を表情だけでアピールし、

いいよいいよ持ってけ持ってけと窓際ジェスチャーをキメ込む。





いやまぁ確かに、スーツケース重かったし、

わけわかんことでイラつかれたり、

朝からイヤな思いしたよね、

わりーわりー!





の気持ちのこもった20ドルってわけだ。






ペンステーションの階段を下りる。

人は少なく、ホームレスような人が多い。

ちょっといやだな~と思っていたが、






近くに警察?も立っていたので、

少し安心して、電光掲示板を確認。






掲示板に飛行機マークが付いてる電車は

全て空港に行く。

このルートは2回目、余裕だ。






が、時刻を確認すると、

発車1分前!!!






急いでゲートを確認して走る!

ゴロゴロゴロゴロと

スーツケースのスピードもマックス!





エスカレーターもスーツケースも抱えて降りた!

電車が止まっているのが見える。







エスカレーターを降りきったところで、

電車のドアが遥か遠くの一個しか開いてない事を察する。







黒人女性の駅員が二人、

乗車ドアの前で立っていた。







ゴロゴロゴロゴロゴロ!

必死に乗りますアピールをして、

念のため空港行きかを確認して、

なんとか乗車成功!






切れる息を必死になだめながら二人掛けシートを独占する。







これでよし。






少し気を取り直し、まよちゃんにご一報。





行き先はニューアークエアポートだ。

20分くらいかかる。





途中駅員が切符チェックに回ってくる。

なにやら、前方でもめている声が聞こえてきた。





怖いもの見たさで、少し背筋と鼻の下を伸ばし、

モメ声の方を見てみる。






どうやら、切符を持ってない乗客がいるようだ。

先ほどの黒人女性の駅員は断固として譲らない様子。





切符が無いなら次の駅で降りてもらう、

切符が無いならダメだ、的な事を言っている。





乗客は気の強そうな女性だ。

どういう理由で切符が無いかは聞き取れなかった。





黒人女性の駅員は、順番に切符を切りながら、

こちらにやってくる。

一番端の席のぼくの切符を切り終わるとそのままドアを抜けた。






電車が次の駅に近づき、スピードを緩めたところで、

先ほどの駅員が戻ってくる。

そして案の定、

先ほどのもめている客の所で止まった。






そして、さっきよりも声を荒げる乗客。

冷静にぴしゃりと言葉を打つ駅員。







電車の速度はゼロに近づきながら、ゆっくりと止まった。

さぁ出てけ、

駅員の強い一言。





切符の無い乗客はぶつくさ言いながら立ち上がる。

ぼくは伸ばしていた背筋を丸め、ケータイをいじるふりをした。





近づいてくる切符の無い乗客は、

ファッキンブラックファッキンブラックファッキンブラック

ファッキンブラックファッキンブラックファッキンブラック

と、言っている。




その声がどんどん大きくなっていたのが、

こちらに近づいてきているせいか、

彼女の感情のピークに近づいているせいかはわからない。






プシュー・・・と虚しくドアは閉まり、

再び電車は動きだした。






あんなヒステリックな客に、

冷静にピシャリとキメ込む女性駅員は格好良いな~

などと考えながら、




さきほどの自分のタクシーおじさんに対する対応の事などすっかり忘れていた。






そんな感じで、

ちょっと気を抜いていたら、アナウンスを聞き逃していた次の駅に停車した。

スーツケースを持った乗客達がぞろぞろと立ち上がったので、

空港かもしれない!






でも窓が無い席なので外の様子が見えない。

立っている人が邪魔で車内の掲示板も見えない。





いや、でもこれ空港っぽいなと思い、

スーツケースを引きずり最後尾で降りる。

降りたところの人に、

ここは空港かと確認すると、

そうだと言う。





あぶねー





厳密に言えばここは空港ではなく、

空港へ繋がるモノレールのターミナル。






降りてみると、前に見た景色と同じで、

モノレールの乗り場まで進む。





ちょうど良く着いたモノレールに乗り込み、

ボーっと外を眺める。





ぼくが行くのはターミナルA。

3つくらいのターミナルを越して、

一番端のターミナルだ。





途中ターミナルじゃない場所に止まる。

どうやら線路に雪でも積もったのか、

駅員がレールの横を歩き前方に進む様子が見えた。






たまに見かける冬のJRを思い出す。





止まっていた詳しい原因はわからないが、

しばらく時間をかけて、ターミナルAに到着した。






すぐに搭乗手続きを済ませる。

ヘビー級のスーツケースは30キロ以内に収まった。






空港に着いたのは6時前。

身軽になったぼくはすぐにボディチェックを済ませようと、

指定されたゲートへ向かう。





売店でライターかマッチを買おうと入ってみたが、

ポケットにオイル切れのジッポが入ったままだった。

機内に持ち込み可能なライターは1点まで。

それは外国も同じだ。






ゲートへ急ぐと、長蛇の列。

なんでこんな朝っぱらこんなに人いるんだよっ思ってたけど、

ひとりひとりが同じ事を思っていたことだろう。





最後尾を探して並ぶ。

係りの人が列整理と何時のフライトかを確認するのに回ってきた。

先のフライトの人がいると、あっちへ並んで先に通してもらえと誘導している。






そこでぼくはスーツケースに鍵をかけたままだったことを思い出す。

荷物検査で引っかかったたら、鍵をこじ開けられるらしいのだ。





気持ちが焦っていた先ほどのぼくを責めながら、

薄い期待を込めて、チェックインカウンターに戻る。

案の定ぼくのスーツケースはもう

ベルトコンベアの先のカーテンの向こう側に行ってしまったようだ。






しょうがない。

焦っていて判断が鈍ったぼくが悪いのだ。

しぶしぶまた最後尾で、

刻一刻と迫るフライトの時間の中で並び待っていた。






無愛想な係り員にチケットとパスポートを見せ、

事務的にゲートを潜らされる。





トレイの上にカバン、上着、ポケットの中身、靴を置き、

全身スキャン装置の中に入る。






手を上げた状態で3秒キープ。

その後、ぺたぺたと体を触られる。

問題がなかったので、

自分の装備を身に着ける。






やっと、やっと、長蛇の列から開放され、

搭乗ゲートへ向かう。

ゲートの場所を確認。

フライトまでは2,30分あるだろうか。






あまりお腹がすいてなかったが、

アーモンドクロワッサンを買って食べる。

トイレを済ませて、ゲートのすぐ前に座って待機した。







飛行機の座席は後方の方だと思われる数字だった。






日本で飛行機に乗るときも、○○~○○番のお客様ぁ~と

老人など乗せたあとに番号言われるでしょ?






全然聞き取れなかったけど、雰囲気で先に並んでみたら、

座席番号なんてこれっぽっちも見ないで通してくれた。






そして思った通り、機内に乗り込むと後方のシートだった。

荷物を早々に天井に詰め、窓際の席に座る。







ほっと一息。






次々に乗り込んでくる乗客。

やっぱりぼくが乗り込むのはもう少し後のようだった。






となりに座ったのは東南アジアか中東か、

よくわからないが、その辺の雰囲気の家族連れの男性。





通路を挟んで、奥さんと子供、おばあちゃん、親戚のおじさん。

って勝手に想像していた。

窓から見える他の飛行機をボーっと眺めながら離陸を待った。





こちらへ来た時もそうだったが、謎のオレンジ色の液体が機体にかけられている。

雪がつかないようにしてるのか、真意の程はわからない。

窓から流れてくるオレンジ色の液体を見ながら、離陸を待った。





やっと帰れるんだ。

やっと日本語が通じるんだ。

日本が恋しくて恋しくて、震えた。

いや嘘、震えるほどではない。






ざっくりと日本の事を考えながら、離陸を待った。







機内に流れるアナウンス、乗客の話し声、

な~んもわかんないやと思いながら、離陸を待った。






安全のしおりに目を通す、

機内誌は来た時と同じものが2冊、

新しいものが1冊。






答えの書かれたクロスワードクイズを眺めながら、

離陸を待った。






いっこうに離陸しない。






途中で、隣の男性のお膝元に赤ん坊がやってきた。

黄色いアジア人を不思議そうな顔で見ている。

ぼくは微笑む。






いいんだよ、泣いたって構わない。

ぼくはこれから日本に帰るんだ。

やっと帰れるんだから、それだけで満足だ。





仏のような笑顔を見せ、

また窓の外を眺める。






いっこうに離陸しない。






早く、

陸を、

離れろ。





少しイライラしてきたところでぼくは眠っていた。






気がつくと、隣で子供が元気に話しをしていた。

窓からは雲が見える。

どうやら離陸したようだ。







子供は元気にお父さんの胸ポケットのケータイを

出したり入れたりしている。

さぞ楽しいんだろう。




子供が元気なのはいい事だ。

騒いだって気にしない。

ぼくはまた目を閉じる。






どれくらい寝たかはわからないが、

まだ空の上のようだ。





隣の子供は相変わらず元気に、父の膝の上で何やら話している。

目の前のテーブルを開けたり畳んだり、

ストッパーが上手く回せないらしく、

時折父に手伝ってもらいながら、開け閉めしている。






子供くん、良いことを教えてやろう。

その目の前のテーブルは、なんと前の人の椅子と繋がってるんだよ。

激しく開け閉めする度に、前のおじさんが少し揺れる。





おじさんも子供の仕業だとわかっているだろう。

どうか耐えてくれ。





機体が少し揺れる。

窓からは少し街並が見えるようになってきた。






帰りの経由地はダラス。

どの辺にあるかはさっぱりわからないが、

ニューヨークの少し上の方らしい。






赤茶色の地面に、

赤茶色の道路、

茶色の屋根。






見事に茶色っぽい街だ。

緑の木も無いし、灰色のアスファルトも無い。




小さい車も見えるが、

眼下に広がる綺麗に区画分けされた赤茶色の町並みはとても新鮮だった。






ダラスは赤茶色。







しばらくそんな景色が続いたら、

川か湖か、濁った水の上を通った。






そしてまた始まる赤茶色の景色。







と、思ったが、

今度は区画に1つずつ鮮やかな水色の小さな円、楕円。

それもしょっちゅうある。






高度が少しずつ下がってきてわかったが、

どうやら各家に一個プールがある。





区画と思っていたのは、1つの敷地で、

そこにはプライベートプールがあるってわけだ。





勝手にダラスを赤茶色の荒れ果てた土地かと

勘違いしていたが、全く違った。






赤茶色の中にポツポツと映える水色。

やはりダラスの景色は新鮮だった。






そうこうしているうちに飛行機はどんどん高度を下げ、

予定の時刻を大幅に過ぎて、ダラス空港に着いた。






次の成田行の飛行機も詰まっている。

いやむしろギリギリ間に合うか間に合わないかの瀬戸際だ。






でも、ぼくは知っている。

乗り継ぎ便が遅れた時は代わりの飛行機に乗れるらしい。






そりゃそうだよね、遅れた航空会社が悪いんだ。

ぼくはただ乗っているだけで急ぐことはできないからね。

でもぼくはそんなことじゃ怒らない。

日本に帰れればそれでいいのだ。






飛行機を降りる。

すぐに国際線のゲートに向かい、

ボディチェックを済ませる。






怒っちゃいないが、急いで次に飛行機に乗りたいので、

荷物が運ばれてくる予定のベルトコンベアの前で待つ。







乗ってきた飛行機番号を確認。

待つ。

ほんとにここで合ってるのか。

初日の悪夢。







不安だ。







ここで初めて預け荷物の控えのシールに目をやる。







ん?んんんー?






ニューアーク空港の略語NRW(だったかな)と成田の略語NRTが書いてある。

これはもしや、荷物はそのまま成田にいくのでは???






不安半分、期待半分込めて、係員に聞いてみる。

やはり荷物は成田に行くらしい!






だが、しかーし!

信じないぞ!







搭乗口へ向かう途中、

他の空港職員にも、荷物がどこへ行くのか確認!

どうやら成田に行くようだ!






ふむふむ!






だいぶ時間をロスしてしまった。







急いで搭乗口へ向かう、指定された搭乗口は

まぁーーーーー遠かった。







早足で向かっていたので、

少し息を切らしながら、

搭乗口の係員にチケットを見せた。






係員の白髪のおじさんは言う、

これ?さっき飛んだよ。

もう乗れないよ。







おいまじか。

なぜぼくを乗せずして成田へ行った!

どういう心境でぼくがいないまま成田へ行ったんだ!







いやいやいや、

ぼくは、その前に乗り継いできたチケットを見せながら、

このフライトが遅れた旨を説明する。






するとおじさんはパソコンで何か調べてくれて、

このゲートへ行けとチケットに番号を書いてくれた。

そして、念には念を、

荷物は成田に着くのか確認。






これでようやく荷物が成田に着く事を信じてやろう!









お礼を行って元気良く駆け出したはいいが、

おじさんに言われたゲートがどっちがわからず、

振り返ると、






おじさんは大きく、あっちだと指をさしてくれた。

まーーーーーたさらに奥へ進むのかーーーーい!

と、がっくりしながら足早に進む。






明らかに人が少なくなってきて、

人影もぽつりぽつり。

不安になりながらも、

案内表示を見て、間違ってないことを確認する。







長く伸びる歩くエスカレーター(あれなんていうの?)のある通路に出た。





これ、ターミナルとターミナルの間を徒歩で移動してんじゃね?

って思いながら、だれも居ない目の前の通路を呑気に写真を撮る。




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ピンポンパンポーン♪(ではなかった気がするが)

日本語のアナウンスが流れた。





成田行き○○○便にご搭乗のチバさま、

搭乗時刻が迫っておりますので、

至急搭乗口までお越し下さい♪





うっわーーーーー!

うっうわーーーーーー!





誰もいないことをいいことに叫ぶ!






同じアナウンスが繰り返される。







天井のどこかにあろう防犯カメラに向かって、

ぼくです!!

今のぼくの事です!!

今ここです!!

乗ります!!!!

乗りたい!!!!!!!

絶対乗りたい!!!!!!!






と両手を振ってアピール&猛ダッシュ!!!!!!







もう絶対やばいと思った。

これを逃したら日本に帰れないんじゃないかと思った。







来る時に機内でみたゼログラビティ。

宇宙空間を一人で彷徨う事になったサンドラ ブロックの

気持ちが痛い程わかる。






乗りたい!

あの中国の宇宙ステーションに辿り着かなければ、

地球に帰れない!






なんとしてでも乗らなければならないんだー!!!!!!!!







ぼくの酸素ボンベがギリギリの所まできている!

時間が無い!

やっと人いる場所に出てきた!

42.195km走ってきたかのような顔をしていただろうが、

そんなことは気にしない!

そんなに走ったことはない!!






とにかく走る!







搭乗口が見えた。

女性係員が3人いる。

必死な顔で近づいていくと、

ミスターチバ?と聞かれる。






イ、エェェェス






あー良かった良かった、

さぁ急いで!

的な事を言われゲートを抜ける。







機体までの四角い通路もダッシュダッシュ。

入り口の金髪のおばちゃんにもミスターチバ?

と確認される。






イ、エェェェェス





んもう~早く早くと急かされ、

自分のシートを探す。






席は機体の真ん中の座席、

しかも通路に面してなかったので、

エクスキューズミーと申し訳ない気持ちいっぱいで通してもらう。






が、あとで気がついたが回りはほとんど日本人、

もしくはアジア圏の人達のようだった。






ようやく胸をなで下ろし、

あらぶる呼吸をなだめて、

一呼吸。







あぁ何とか間に合った。







手荷物は足元に置くことにした。








と、ここで、

ギャン泣きしてる赤ん坊がいるとわかった。





さっきまでは自分の事に必死すぎて気がつかなかったが、

ギャン泣き×2





すぐ前のシートで、

ギャン泣き×2






いいんだよ、いいんだよ、

子供は泣くのが仕事さ。

元気な証拠さ。






きっと初めての飛行機で怖いんだろう。

きっと見知らぬ人がいっぱいで怯えてるんだろう。

いつもはいるはずの父がいなくて不安なんだろう。





わかる、わかるよ、

わからないけど、

わかるよ、

大いに泣けばいい。






 ○ ○ ○ ○ ○
―――――――――
 ★ : ○ ○ ○
―――――――――
 ◎:◎  ■ オタク
―――――――――
 ○ ○ ○ ○ ○


座席を真上からみるとこんな感じだ。

★が母親、:がギャン泣き×2

◎が子連れ夫婦、:がその子供2人

■がぼく、隣は空席で、

右隣はオタクだ。





客室乗務員もあまりのギャン泣きに駆けつけた。

そして、どうやらぼくと同じ列の夫婦が抱いてる子の一人は

件の前列に座る母親の子のようだ。




つまり、

おとなしい小さな赤ん坊、

ギャン泣きの赤ん坊、

ギャン泣きの小さい子、

の三人を抱え、母親一人で日本に向かうらしい。






母よ、何があったのか、

悲しい想像だけはしたくない。

ただのバカンスだと信じたい。





客室乗務員は金髪に染めた日本人のおばちゃんだ。

そして職業病で仕方が無いのか、

その日本人の母親に対し英語で話しかけている。





たしかに母親は黒髪でセンター分け、凹凸の少ない顔立ち、

もしかすると中国人に見間違えるかもしれない。

そして子供の名前はジョアンかヨアンか。





でも先ほどから母親は日本語で、

「お願いだから静かにして、

ジョアンどうして言う事聞いてくれないの!」

と何度も言っていた。





にも関わらず、金髪おばちゃん乗務員は

英語で対応。





そして、あんまり泣くのがひどいようだったら、

一度降りて、落ち着かせてから次の便に乗った方がいいんじゃない?

的な事をおばちゃんは言っている。






とても丁寧にゆっくりとわかりやすいように

しっかりとした日本語で英語を話している。





しかし、

母親は力強くただ一言、

テイクオフ!






かっこいい!







そのまなざしは機長そのものだ。







ギャン泣きが原因かどうかはわからないが、

ぼくが時間ぎりぎりに乗り込んだはずなのに、

飛行機はなかなか動きださない。






ぼくの隣の夫婦は自分達の子供と、

おおよそ年齢の近い、その母親の子をあやしている。

特に知り合いという訳ではなく、

母1対 子3の状況に手を差し伸べた様子だ。






金髪おばちゃん乗務員は一番前の少し広い席に移って、

子供を床に寝せてあげようと提案した。

小さな折り畳み椅子のようなものを二つ持ってきて、

毛布やクッションも周りの乗客から集めていた。






一番前の少し広い席に座っていた外国人男性は

その提案を快く受け入れて、席を代わってあげていた。






そうこうしているうちに離陸の準備のため、

他の客室乗務員がイヤホンや新聞なども持って

歩き進んでくる。





ぼくは行きの飛行機でイヤホンを貰い損ねていたので、

すかさず手を伸ばしイヤホンをもらった。

隣のオタクは貰い損ねていた。







ギャン泣きは相変わらず収まらなかったし、

母親の悲痛の叫びもいっそう強まっていたが、

ぼくはイヤホンを袋から出して、耳に詰めた。






もちろん線はつないでいない。

これで少し周りの音が小さくなる。






今のぼくにとってはギャン泣きする子供達、

お手上げ状態の母親の助けは何もできそうにない。

母子の叫びも何も気にならない。




いいんだよ、泣いていたって構わない。






ぼくは日本に帰れればそれでいいんだ。

日本に着いてしまえばこっちのもんだ。

成田-千歳間の飛行機までの時間も

そんなに余裕があるわけではないが、





迷ったら聞けばいい。

わからなかったら聞けばいい。

そして確実な答えを手に入れて進めるんだから。





言葉が通じるとは何て贅沢なんだ。

何と素晴らしいことか。

日本に帰れればそれでいいのだ。





だからギャン泣きなんて気にしない。

ぼくはそっと目を閉じた。






少しして、アナウンスが入る。

どうやら離陸の準備ができたようだ。





ぼくはイヤホンのプラグを穴に差込み、

目の前の小さな画面を操作する。






日本までの距離、現地時刻、

気温、残りの飛行時間などの情報が

画面に流れてくる。






約11時間かな。

とても長い戦いだ。





隣のオタクはパソコンを広げた。






なぜ隣の人をオタクと呼んでいるかというと。

ぼくは見た目で判断したわけではない。





チェックのシャツ、メガネ、パソコンなどの

要素は揃っていたので、オタクか?と思っていたが、

パソコンのデスクトップ画面が2次元の女の子だったので、



この度、彼をオタク認定させてもらったのだ。

彼が何オタクかも知らないし、

オタクを否定する気も、

嫌う気もない。






隣のオタクはヘッドフォンを取り出した。

あー、これもってるからイヤホンもらわなかったのか。

確かに、機内で配られるイヤホンは接触が悪く、

少し線をクネクネさせながら微調整をしないと音が聞こえなくなるのだ。






イヤホン対決。

オタク勝利。






ぼくは離陸とともに、

映画チャンネルに切り替える。

ゼロ グラビティ(宇宙系)
マイティ ソウ 2種類(SF系)
海賊に襲われるやつ
海で一人で漂流するやつ
過去に戻れるやつ
結婚までのドタバタ劇

など、




心を不安にさせる内容の映画が多い事にお気づきだろうか。

それでも、今のぼくはもう帰るだけなので、

とにかく見続けた。





普段なら見ようと思わない映画だが、

とにかくノンストップで見続けた。





途中、機内食が2回。

飲み物提供が数回。

ぼくは終始オレンジジュース。



オタクはコーラ、ジンジャエール、ソーダ、コーラ

と色々頼んでいる。




飲み物対決。

ぼくの勝利。






耳も目も頭もボーっとさせながらとにかく

映画を見続けた。





なぜか眠くならなかった。





1つ映画を見終わるたびに、

残り飛行時間、飛行高度などをチェックする。

画面の中の飛行機マークが段々と日本に近づいていく。

ものすごいスピードで飛んでる飛行機でも

10時間もかかる。




アメリカって遠いんだな~実感した。





そんなこんなで、テレビっ子の才能を発揮していたら、

さぁ着陸まで30分。




頭はギンギンに冴えている。






予定到着時間はとうに過ぎていたので、

降りたらまたバタバタだ。





着るものを着て、しまうものはしまい、

ゴミは客室乗務員に渡す。






ついに着陸だ。






席を立ち、出口へ向かう途中、

ギャン泣きジョアン君の方を見てみた。

綺麗なキャメル色のくりんくりヘんアーに

くりんくりんの目、

めっちゃかわいいな、ジョアン君!

母を困らせちゃいかんよ!






さぁ、成田。

着いたぞ成田。





まずは、入国。

人の流れのある方に早歩きで進む。

が、行き過ぎた。




意外とわかりずらい。





ここかーい、と突っ込みを入れつつ。

日本への入国はパスポートを見せるだけ、

なんなく通過する。





次は荷物だ。





ベルトコンベアーで運ばれてくるバカ重のスーツケースを見つける。

ゴロゴロゴロゴローとスピーディに押して次に向かうのが、

関税のゲート。





中に何が入っているか、

機内で記入した紙を見ながら、

いくつか質問される。





ぼくの前に通過していった人より、

はるかに時間がかかっていたが、

それでも10分はかからなかった。





なにより、日本語のやりとり。

不安は何も無い。





そうして、やっと見覚えのある空港内。

時間は無い。

バニラエアの搭乗手続きを済ませ、

荷物を預ける。

ボディチェック。





なんて余裕なんだろう。

この心の余裕は何だろう。

外国帰りなんだからたいていの事はへっちゃらよ。





帰国子女に対して、たまに感じる違和感やイラっと感は

きっとこの心の余裕が生み出すんだろうな~





などと、わけのわからない憶測をして、

搭乗口へ向かった。







搭乗口からはバスに乗って、機体の下まで移動だ。

バスを待っている間も、

バスの中も日本人だらけ。




久しぶりに見る日本の若者の姿。

新鮮とは違う、何か少し違和感を感じた。

懐かしい感じとも違う。

なんとも言えない不思議な感覚だった。





バニラエアの席は前から2列目。

初めて飛行機でこんなに前の席に座った。





通路側の席だったので、

客室乗務員の緊急時の脱出方法を見たり、

機内照明の調節パネルなどを眺めていた。





離陸してすぐに寝た。

目を覚まして、トイレに行ったら、

着陸まであと数分というではないか。




あっという間だった。





千歳について、荷物を受け取る。

母に無事に帰ってきましたと一報を入れる。





レンタルWifiを返却し、

インフォメーションで一番近い喫煙所を聞く。






人が少ない空港内にゴロゴロとスーツケースの音を響かせて。

ずっと吸ってなかったたばこを吸いに行くのだ。





喫煙所でスーツを着た男性にライターを借りる。

日本語だ。

久しぶりに吸うたばこは美味くもまずくもない。

だが、この一仕事、大きな一仕事を終えた後の一服、

お疲れ様です。




今までニューヨークにいたんだよな~と

不思議な気分を引きずったまま、

JRに乗る。





ボーっと景色や人を眺めながら、

ここ1週間の事などを思い出したりしていた。

疲れた。






札幌に着いて、

キオスクで巻き寿司みたいのを買った。

日本語を聞くと頭がギンギンする。




家に着いて久しぶりに食べる米は

懐かしくもなく、特別感動するわけでもなく、

でも、優しく体に染み込んでいく感覚だった。




お茶を飲んで、

たばこを吸って、

服を脱ぎ捨てて、

今日は電気を消して、

目覚ましはかけずに寝た。









おわり


ずっと読んできてくれた皆さん、ありがとうございます。

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10日目



いつになくすっきりと目が覚めた。

と思ったら、けっこうゆっくり寝ていたようだ。





いつもと変わらぬ朝食、のはずが、

昨夜グラノーラを食べきった酔っ払いのせいで、

今日はパンだけむしゃむしゃと食べる。




顔をじゃばじゃばと洗い、

タオルを首に巻いたまま屋上へ。

今日はすこぶる天気が良い。





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最終日にはふさわしい。





とりあえず、まずは郵便局へ行き、荷物を出して、

どこかでゆっくり昼飯を食いつつ、

今日の計画を立てることに。





ジャンクで買った木箱や

フリマで買ったウォッシュトレイなどをバッグに詰めて、

いざ郵便局へ。




道順はわかっている。

最初のホテルの方へ向かっていけば良いだけだ。





ホテルの窓から見えた謎の凱旋門。

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15分くらい歩いて郵便局へ着いたが、

おかしい。

暗い。

ドアも閉まってるし、中に誰もいない。






壁に営業時間が書いてある・・・

と思ったら、最初の数字が消されている。






まさか、ここは潰れたのか。

移転したのか。

とにかく開いてないことは確かだ。





何度か中を見る。




開いてない事は確かだ。







クッソーと思いながらここから近い郵便局を探す。





とは言っても。

日本でもそうだが、郵便局のすぐ近くに郵便局はない。

また歩いて15分ほどの所にある郵便局に行く。





と、ここも開いてない!

クソチャイナタウンがぁぁぁぁぁー!

と表情には出さずに雄たけびを上げる。




なんでこんな近距離で郵便局が2軒も潰れてんじゃー!

クソー!

重い!

おなかすいたー!







と、表情ひとつ変えずに、

いや、多少顔に出てたかもしれない。







とりあえず、たばこを吸って気をまぎらわす。

そしてこの郵便局の営業時間を調べる。








いや開いてる時間だ。

確かに開いてる時間だ。

いくら時間にルーズとは言え、

開いてなきゃいけない時間だ。






いくらチャイナタウンでも開けなきゃ怒られる時間だ。






窓から中を覗き込んでみるも、

どうみても誰もいない。





ふと壁に目をやると、

そこにも営業時間が書いてある。

Mon-Fri ○○:○○~○○:○○
Sat/Sun/Hol close

的な事が書いてあった。




今日は月曜日。

開いてるよな~

ん?日曜か?

いやいや違う月曜だ。





いや日曜だっけな?

曜日感覚が無くなる。






が冷静に考えて、

今日は月曜日だ。






ん?ホリデー?

まさかのホリデー?

急いでネットで「アメリカ 祝日 2014」を検索。





はい、今日は大統領の日でした~





完全にハメられた。

大統領にしてやられた。




ぼくの帰国日前日に合わせて

大統領の日を設定するとは国家レベルの嫌がらせだ。





しかーし!

ぼくは昨日から郵便局の事、

荷物の発送方法などを調べまくっていたので、







中央郵便局なら年中開いてる事を知っていたのだ~!








ま、ちょっと遠いんだけどね。







けっこう遠いんだけどね。








しかしこうなったらそれしか手は無いと、

地下鉄の乗り換えを調べる。

最寄の駅が全然最寄ではなかったが、

荷物を送るためだ、

しかたがない。






またホテルの方へ戻る形で歩いていく。

途中で露天みたいので、スズカステラみたいのが売っていた。

それがうまそうな匂いなんだ。







でも、まずは荷物!

これを片付けてからごはん!







そう思って先を急いだ。






またしばらくすると、

やはり美味しそうな匂い。






おいおいチャイナタウンやめてくれよ~

などと思いながら、

匂いに視線を向けると、






やっぱスズカステラか~。








ふと値段を見ると1ドル。

やすっ!

迷わず買う事に。







スズカステラと言っても、砂糖がまぶしてる風ではない。

写真をみる感じだと、小さめのたこ焼きほどの大きさ。

中身も何も入ってないだろう。







これなら失敗もなさそうだ。








屋台の前に立つと、おじさんは

何個欲しいんだ?とぶっきらぼうに聞いてくる。






一番小さい15個(だったけな)入り1ドルのやつというと、

あらかじめ袋詰めされていた物をホイと渡される。





その場で焼いてるので、

店の前では美味しそうな匂いMAXだ。






わくわくしながら袋を受け取るが、

なんか袋が軽い、小さい。






あのおっさん間違ったんじゃね?

と思って中を覗くと、

間違っていたのはぼくだと気がついた。







ちゃんと数えれるわけじゃないけど、

なんかホットケーキのカスみたいな、

ヘにょっへにょしょっぼっしょぼのスズカステラが

15個入っていた。





まぁ1ドルだしね~チャイナタウンだしね~

と、変に納得しながら、

そのカスみたいのを食べる。






うん、美味しい。

カスみたいだけど、美味しい匂いの正体はこいつだ。






歩きながら、あっという間に食べ切って、

地下鉄駅へ向かう。






一番近い駅を選んだもんだから、

駅を降りたら、

次の駅まで少し歩けとアイフォーンは言っている。

乗り換えが多いのだ。







天気も良かったし、

今日はもう諦めて郵便局巡りに日にしようと

決めていたので、

少しくらい時間がかかってもいいやと思い

そのルートを選んだのだ。







駅を降りると、広場みたいになっていて、

なにやらオーガニック野菜やパンなどが売っていた。

少し歩きまわって、クッキーを買う。







あきらかに美味そうな見た目は、

見事期待を裏切ることはなかった。







また歩きながらクッキーを食べ、

もう今日のお昼はこれでいいやと思っていた。







そしてやっとの思いで中央郵便局到着!

でかい!

さすが年中無休の中央郵便局様!




まるで神殿のようだ!

この無駄過ぎる横長な階段はなんだー!

と感動と安堵を行き来させながら階段を上る。

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大きな階段を上り中へ入ると、

がら~ん

人ぽつぽつ~






祝日だから人少ないのか?

とか思っていたが、

窓口みたいのが無い。







あ、あるけど閉まってる・・・?





なんで?

なんなの?

これはいったい・・・






警備なのか係りなのかわからないおっちゃんに

荷物を送りたい旨を伝えると、

今日はやってないよと言われる。







ま、ま、まじか・・・・






ぼくはアメリカのテレビドラマでよく耳にする

オォ~ウという落胆の声を出す。

今まで何て胡散臭いんだと思っていたが、

自然と口から出てくるものなんだと、その時理解した。







ぼくはすっかり疲れ果て、

しばし、郵便局内で途方に暮れる。






はるばるここまでやってきたのに。






持って帰ろうにもスーツケースにも入らないし、

もう1つのバッグは他の物が入ってるし。







これはもう後輩のSちゃんにお願いするしかないと、

連絡を取ってみる。

ちょうど今日の晩に一緒にご飯を食べる約束をしていたので、

どっちにしろ会う事にはなっていたのだ。








全然そんな予定ではなかったが、

またクイーンズのSちゃん家まで行くことにした。







近くの地下鉄駅まで向かっている最中に、

I LOVE NYストアを見つけたので、

お土産を買う。






さらに荷物が増え、歩き始める。







地下鉄駅のちょっと手前で、

ミシンをかけている像を見つけた。

親近感が沸いて写真を撮る。



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この画像の後ろにも写っているが、

コーヒー屋を見つけたので入ってみることに。







小さい店内は混んでいて、

本当ならば少し座りたかったが席は空いてなかった。






レジの上にチョークで書かれたオススメのコーヒーの中から

エチオピアの豆をチョイス。

なんか言われる。






なんかクリーム系の単語が聞こえたので、

ブラック!と言うと、





????

違う違うと、

少し時間がかかると言っていた。






オッケーオッケー!

おいしいコーヒーのためなら待てますとも

と思いながらトイレに行く。





込み合った店内でしばし待ち、

ぼくのコーヒーが出来上がったようだ。






背の高いテーブルにカップを置いて、

自分の場所を確保する。

荷物も足に挟んで、しばし休憩だ。






おそらくフレンチプレスで淹れたと思われる

エチオピアのそのコーヒーは

思ったとおり美味しかった。

浅煎りでぼく好みだっだ。







あっという間に飲み終えて、

外で一本たばこを吸い

やっと地下鉄に乗る。




乗る手前で、これから何が書かれるか一目でわかる作業を発見!

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やっと地下鉄に乗る。

あとはこのままSちゃん家の最寄駅で降りればオッケーだ。







さすがにこのルートは2回目なので、

迷う事無く目的の駅で降り、

記憶に任せてSちゃん家まで行った。






さすがに家まで行けるかは不安だったが、

いざ歩き始めてみると案外覚えてるもので、

なんなくSちゃん家に到着。






今日の珍道中を聞いてもらい、

夜の計画を立てる。






一度Sちゃんの用事を済ませるため、

セントラルパーク近くまで出る事に。






初セントラルパーク。

いつも地図上で幅を利かせていたのは知っている。

近くに来てみると、暗いこともあってか

そのスケールの大きさはわかりづらい。







Sちゃんの用事は友人に会うこと。

セントラルパーク近くのアップルストアで、

九州弁の女の子と待ち合わせだ。






もう何ちゃんだったか忘れてしまったが、

彼女は個展のレセプションにも来てくれていた事もあり、

少し話をする。






荷物の送り方などを聞いて、

解散!






今日は一日郵便局を探し回っていたが、

よ~く考えてみると、クロネコという手もあったのだ。

結局九州女子のアドバイスによりクロネコを使う事になった。






ホテルに程近いエリアで、ご飯屋さんを探すことに。

言ってもSちゃんもニューヨークに来て2ヶ月ちょっと。

そんなに色々店を知ってるわけではない。






途中でサクラダファミリアみたいのを見つけたので、

記念撮影

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テキトーに雰囲気の良さそうな

メキシコ料理の店にした。





ビールとタコスとアボカド系のものを2つ注文する。

ニューヨークの話や恋の話、これからの話など

楽しい時間を過ごす。






にしてもタコスがなかなか出てこない。






Sちゃんが店員に、

タコスも頼んだ旨を伝える。






どうやら注文は受けているということで、

今作ってんのか?

と二人で納得し、しばし待つ事に。






あれこれ会話を楽しみ、

そろそろビールも無くなってきた。

さすがに遅いだろうと思い、

席を立って店員の所に行って







タコスはまだかと聞いてみる。

すると店員はもう出したと言うではないか!







なぬ~!






タコス食べてない!





ぼくがびっくりした顔をしたもんだから、

店員はわざわざ席の方まできて、




最初に持ってきたプレートに全部乗っていたでしょ?

と、手でプレートの形を作り、

3種類あったでしょ?

ここにあったのがタコスよ!






と言われ、






Sちゃんと二人で、あぁー!!!

あったわ、食べたわ、タコス!

と盛り上がる。






でも全く想像していたタコスではなく、

薄い煎餅みたいのに何か乗っかったヤツだった。







そんなこともあり、もう一軒行こうということになり、

近くのピザの美味しそうな店に入る。







まだまだ食べられるというSちゃん。

隣の席の人が食べているピザの大きさに

びびりながら、ビールとマルゲリータを注文。







そしてやっぱりこの大きさで出てきた!



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ピザを狙うSちゃん

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うまそー!






いや美味いのだ。

これが美味かったのだ。







昔付き合ってた彼女と東京の上野で食べたマルゲリータが

歴代一番うまいピザだったが、

この度、塗り替えられました。







ぼくは上野のピザを食べて以来、

ピザを食べる時はなるべくマルゲリータを注文していた。

より美味しいピザを求めて。







やっとこの度、出会えました。

うまーい!







そうは言ってもでかい。

最後の一枚はSちゃんに食べてもらった。






そんなこんなで、楽しくおいしい時間を過ごし、

Sちゃんを駅まで見送って、

ぼくは歩いてホテルへ帰った。







ホテルのすぐ目の前の商店で、

朝食を買おうとするが、パン的なものはなくて、

結局一番甘くなさそうなチョコバーみたいのをチョイス。







11時過ぎだったかな。

ホテルに着いたらすぐにシャワーを浴びて、

荷物を整理する。






屋上へ行きニューヨーク最後の夜のタバコを吸う・・・







と思ったらジッポのオイルが無くなった。






フロントへ行き、愛想の良い兄ちゃんに

ライターかマッチは売ってないか聞いてみるが、

無いという。






とりあえず彼が持っているライターを借りて、

ニューヨーク最後の夜のたばこを吸う。






ホテルの目の前の商店にライターが売っているかもと思い、

屋上から覗いてみるも、どうやら12時閉店のようだ。







明日も吸いたくなったら誰かに借りればいいかと諦めて、

フロントの彼にライターを返す。






部屋に戻って、空港への行き方や電車の時間を調べる。

ケータイやWifiの充電もMAXになったので、

充電器もスーツケースにしまって、

起きたらチョコバーを食べてすぐ出られるようにしておいた。







起きられるか心配だったので、

目覚ましをかけ、

もちろん電気は点けっぱなしで寝る。










9日目



目覚ましをかけずともいい時間に起きられる。

今日もぬるいビタミンウォーターに手を伸ばし

一日が始まる。






ザっとシャワーを浴びて、

濡れた頭でいつもの朝食。






今日は夕方から搬出があるので、

それまで何をしようか。

どこへ行こうか。







名所のメトロポリタンミュージアムも行ってないし、

どうしようか。

ダンボエリアのギャラリー巡りもまだだ。







屋上にたばこを吸いに行く。

天気はまぁまぁ良い。






部屋に戻り、またガイドブックやケータイをいじる。







と、気がついたら寝てた。







ボーっとする頭で、

今日は何をしようか考える。

いまいちやる気がでない。





そりゃあ毎日外へ出歩いていれば体も疲れる。

どうしようかな~と考えつつ、

パンを食べる。






サクッと行けるところを考えてみる。

また昨日のフリーマーケットに行っても良いし

他のフリーマーケットでも良いし。






と、気がついたら寝てた。







起きた時の後悔ったら。

どんどん時間は無くなる。

いや、もうどっか行ってる時間はない。






いつものスーパーへ行き、

今日の晩御飯用のラップサンド、クッキーを買う。

ホテルに戻るまでの間にクッキーを食べた。





少し準備をして、ギャラリーへ向かった。

そしていつもの如く、

待ってる地下鉄は来ない。






なんだかんだで、約束の時間を少し過ぎてしまう。







簡単な挨拶を済ませ、

さくさく片付け。

大きなカバンと手さげのバッグに荷物を詰めると、

来た時と同じ何もない白い空間になった。






少し話しをする。






お礼を言って、やり終えた気持ちや

やり切れない気持ちを混ぜ混ぜにしながら歩いた。






もっと良い方法はなかったか、

もっとやれる事はなかったか、

次やるとしたらどうするか。





ギャラリー近くのスーパーに寄ってみる。

大きな荷物達を大きなカートに乗せ、店内を一周。

程よいお土産が買えたらいいなと思っていたが、

めぼしい物は無かった。






大きな荷物を抱え、地下鉄に乗り、

ホテルへ戻る。






マンハッタンブリッジからの眺め↓

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たいしてお腹も空いてなかったが、

ラップサンドを食べる。





軽く荷物の整理をして、

持って帰るもの、郵送するものなどを

分けるのを、3回くらい繰り返し、

やっと荷物をまとめた。






個展も終わったし、ワインも無くなっていたので、

近くの商店みたいなところでビールを買う。

レジで栓を開けてもらい、

店を出た瞬間に飲んだら泡が吹き出てきた。





道路にぼたぼたとビールをこぼしながら、

ホテルに戻り、

あっという間に酔っ払う。






朝食用のグラノーラをぼりぼり摘み、

明日の事も考えずに食べ切ってしまった。





屋上でタバコを吸いながら、

もう明日一日しかニューヨークにいられないんだな~と

少し寂しい気持ちにもなった。





こっちに住みたいとはなかなか思えないけど、

また絶対来たいな、など考えつつ、

部屋でビールの続きを楽しむ。





二口分くらい残して、

ザっとシャワーを浴びに。




わかっていたが、やはり気の抜けたビールが待っていた。

濡れた頭で屋上に行って、

早く日本に帰りたいな、とさっきとは違う事を考える。





日本に、というか自分の部屋に帰りたかった。

日本食も恋しくないし、札幌が恋しかった訳ではない。

自分の部屋に帰りたいのだ。






ベッドはこっちの方がクッション性があって

快適だが、なんと言っても狭い。

自分の部屋も狭いが、

このホテルの部屋の狭さは尋常ではないのだ。







ほろ酔い気分で郵便局の位置を調べる。

最初に泊まっていたチャイナタウンの近くだったので、

難なく行けそうだな~などと考えていたら、







案の定、いつのまにか眠っていた。

今日も電気はつけたままだ。





8日目




薄暗い中で目が覚める。

時計を見ると良い感じの朝の時間だった。

電気をつけるのに体を起こす。





さっきまで寝ていた場所が今度はソファになる。

今日もオートミールの薄切り食パンと

グラノーラをぼりぼり食べながら、






これにコーヒーがあったら最高だよな~と

生ぬるいビタミンウォーターに手を伸ばす。







たばこを吸いに屋上へ上がると、

空は少し曇っていた。







今日は土曜日。

ふふふ、

今日は土曜日。






待ちに待ったフリマの日だ。







ニューヨークでは、毎週土日にいろんなところでフリーマーケットが行われている。

冬場はさすがに屋外での開催は減るが、

ちゃーんと代わりの室内会場もあるっていう話!





フリマと言っても、不用品のはけ口みたいのではなく、

アンティークや古着やクラフト、クリエイターなどが出店する蚤の市だ。

さらには飲食店まであるっちゅうから、

楽しいのは確定ってこと!






わくわくで着替えを済ませ、

いざ、ブルックリンフリーへ。





場所は昨日も行ったウィリアムスバーグ!

降りる駅も同じなので、さくさくと移動をする。




駅を降りたら再度グーグルマップで場所を確認し、

目的地へ向かう。





昨日さんざん歩き回ったので、

地理はだいたい覚えた。

ちょちょいのちょいで迷うことなく到着。





オープンして30分、11時くらいに着いた。




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大きめの雑居ビルみたいな所の階段を上り、

入り口のドアを開ける。

ビルの入り口にもドアにも張り紙があったので、

ここもスムーズ。




ビルのワンフロアまるごとフリマ!

どれくらいだろう、

小さめの小学校のグラウンドの半分くらい?

わかりづらいね。




と、ここでさっきの看板の画像をみたら、

50,000 SF(スクエアフィート?)と書いてあった!

え?4650㎡?

4.6km×4.6km????



そんなに広い?



とにかく、むこうの壁が見えないほど、

広いし、店いっぱい人いっぱい。





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また目を☆にして、端から順番に見ていく。





額縁屋、アンティーク雑貨、インダストリアル系の家具、

ブランド古着、フランス系古着、アメカジ系古着、

石系アクセや真鍮・シルバー系アクセ、

オリジナル家具、オリジナルラグ、、、




言い出したらきりが無い。




端から順番にとか言っておいて、

途中から訳わからなくほど、

店がある。



そしてこれの他にも飲食店があるんだから、

もうね、これね、

やばいよ。



200の出店と75の飲食店があるんだから、

そりゃ、もう、これは、

やばいよ。




みんなコーヒー片手に歩き回ってるので、

ぼくもまねしてコーヒーを飲むことに。





ストレートやブレーバー、ブレンドなどの豆が

パッケージングして売っていた。

飲む豆を選べるか聞いてみたら、

色々説明してくれたので、よくわからなかった。





で、たぶん、

今すぐ出せるのはブラジルのストレートの豆ってことで、

それを頂くことに。





保温ポットにストックしてあるやつを出してくれたんだけど、

うまかったんだわ、それが。

こっち来て初めておいしいコーヒーを飲んだ。






そんな感じで、コーヒー片手に徘徊再開。






日本人がやってる古着屋さんもあった。

足冷たいって聞こえて、顔を上げて、

日本人ですか?って聞いたら、

はい!って答えてくれた。


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今思うと、変な質問だよね。





他にも、味噌汁売ってる日本人や、

お客さんの中にも関西弁しゃべってる人もいた。





久々に聞こえてくる日本語が恋しくて、

話しかけたかった気もしたけど、

ぼくも含めてみんな忙しそうだったのでやめておいた。





ケータイ灰皿にする用の缶、コンパスを買った。

何も言わないのにまけてくれた。




ラッキー☆




結局この缶は巻きタバコが素晴らしくちょうど良く入るサイズだったので、

そのまま使うことにした。




もう1つ、

ウォッシュトレイなんとかって書いた、

なんかよくわかんないけど、かっこいいものがあった。





25ドルと高くはなかったけど、

ねぎれそうだったので、ねぎってみたら

20ドルになったので即決!




やったー!





まけてやったんだから袋無くていい?

的な事を聞かれので、

もちろんオッケー。






こんなこともあろうかと、

スーパーでもらった丈夫そうな紙袋を持ってきていたのだ。





ちょっとはみ出てたけど、そんなのお構いなしで、

徘徊再開。





取っ手や家具のパーツなどが売ってる店を見てると、

たぶんその隣の店のお姉さんに、

それいいね、どこにあったの?

と聞かれる。





あわわわ。





うまく言葉で説明しようにも、

とにかく広いので、ざっくりと、あっちと答えた。





それでもまだ、どんな人の店だったとか、

いくらだったか聞かれて、

しどろもどろ答えながら、





めんどくさくなったので、案内することに。





あまり店の場所を覚えてなかったので、

あれこっちかな?こっちだったかな?

ってしながら、なんとかお姉さんをウォッシュトレイまで送り届けた。





美味しそうな食べ物もいっぱいあったが、

このあと従姉妹とランチの予定が入っていたので、

見るだけ。






赤ちゃんのゴム人形の頭だけってのも売ってて、

非常に気になる。

4つ買ったらいくらになるか聞いてみたら、




一個たぶん15ドル。

ワン・ファイブって言われて、ん?っとなる。

で、4つ買った場合の説明をしてくれたんだけど、




よくわからず、

さわやかにオッケーっと言って退散した。





やっぱ買えば良かったかな~。





1時間ちょっとうろちょろして、

従姉妹との待ち合わせの駅へ向かった。




意外と地下鉄がすぐ来なくて、

待ち合わせ時間ぎりぎりに着いた。





こっちへきて確信していることの1つに、

待ってる地下鉄とは逆方向の地下鉄ばかり来る、

というのがある。





従姉妹のMちゃんは4つ上。

高校を卒業してすぐNYへ来たのだ。

すごいよね。




と言っても、ふだん行かないような場所は

地理もわからないのは当然だ。

地図をみながら、少し彷徨う。





彷徨うのは慣れっこだ。





通行人や警備員に道を尋ねながら、

英語で受け答えをしている姿はかっこよかった。





とくに最後のオーライ。

たぶんオーライって言ってんだけど、

オラッくらいにしか聞こえないのね。





雪も降ってきて、風も吹いてきて、

なんとかランチできそうな店に

たどり着いた。






Mちゃんの実家の話、

Mちゃんのお姉ちゃんの子供の話、

ぼくの実家の話、




硬いパンを食べながら色々話した。





フランスパンみたいのに、スモークチキンと

なんやらかんやらが乗ってあるプレートを頼んだんだけど、

まぁ、多いこと多いこと。




Mちゃんも他の物を頼んでいたけど、

二人で大満腹になって店を出た。





この日はMちゃんが個展を見に来てくれるってもんだから、

ふたりでヲウチギャラリーへ向かうことに。





殴りつけてくる雪に北海道を感じつつ、歩いて向かう。






Mちゃんが待ち合わせ場所をギャラリーの近くにしていてくれたので、

5分ほどで着いた。






ギャラリーの方々に簡単に挨拶を済ませ、

軽く説明しながら見てもらう。





楽しんでもらえただろうか。






ちゃっかりオーナーのアリサさんにあれこれ聞いてたMちゃん。

さすがニューヨーカー。





このあとも付き合ってくれるというMちゃんに甘え、

MoMA PS1に行くことに。

え?またMoMA?って思った?




ち、がーう!




PS1とは主に現代アートに特化した

MoMAの別館みたいなやつなのだー!

たぶん。






ほんとは他に行こうとしてたとことかあったんだけど、

雪だし、外歩くのイヤよねってなったわけだ。






そんなこんなで、ニューヨーカーに道案内を任せ、

PS1に到着。





が。





改装中らしく、ギャラリーは2、3部屋しか見られないとのこと。

かわりに入場料はドネーションでオッケーって話。

お気持ちの何ドルかをMちゃんに払ってもらい、

(細かいのなくて)

いざ入場。






↑の話も、Mちゃんがいたから良かったけど、

一人で来てたら何言ってるかわからなかっただろうなと思う。






最初の部屋は、同じ色のぬいぐるみがまとまって吊るしてある、、、

何か。



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次の部屋は、地下の配管の所々に金色をペイントしてる、、、

何か。

かっこいいけど、これはいったい。。。



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次もなんかステージみたいのに大きく描かれたキャラクター、、、。

警備のおばちゃんがステージには乗らないでと、注意をしてくる。




あと、通路に転がった丸太みたいなやつ。




以上!





Mちゃんと終始、はぁ~、はて?と顔を見合わせていた。

ちょっと消化不良だよ。






夜はMちゃんちに招待してくれるって話になっていたので、

もう少しどっか見たいと言ってみる。






この時18時くらい。

このあとどっか行くって言ってもね~って二人で悩みながら、

思い出す!





場所を調べて、地下鉄へ。





PS1から一番近い駅は地上鉄で、

待ってる間もビュンビュン風が吹いていて寒かった。






そして、待ってる地下鉄とは逆方向の地下鉄が来る・・・・・。






やっと来た地下鉄に乗る。

お互い疲れていたせいか、会話は少ない。






駅を降りて、少し歩いて到着したのが、

ドーバーストリートマーケット!

またギャルソン!







服はそんな好きなわけでは無いんだけど、

ここは内装がズバ抜けてるって話だったので、

気になっていたのだ。






古い小学校(だったかな)かなんかを改装して作られた

縦長のビルを丸々使ってるっていう贅の極み。






全5階建てくらいに、

それぞれのラインの服が置いてあるっていう造り。

それぞれのラインの詳細は知らない。





ま、画像をお楽しみ下さい。



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と、なんともファンタスティックな造りなわけであります。

美術館を見てるより楽しかったかも。





一番上のフロアは、値段がやばかった。





そんなこんなでけっこう疲れまして、

Mちゃんちに行くことに!




途中小さいスーパーみたいな所でトイレットペーパーと

ビールを買う。

トイレットペーパー高いのね。





安いのでも900円くらいじゃなかったかな~。





Mちゃんちには玄関が無く、

部屋のドアをあけるとフローリング。

アメリケンな感じ!






でも一応靴を脱ぐスペースが曖昧にあり、

そこで靴を脱いでスリッパを履いた。






どっかりソファに座り、

ビールと簡単なおつまみをだしてくれた。

あ、立派なおつまみを出してくれた!







バターコーンとカットほうれん草、

貝の酒蒸し、チキンナゲット。






外食ばかりだったので、

こういう(なんて事無い)ものが美味しかった。





海老パテみたいな不思議なチューブがあって、

これがまたうまいのよ!



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なにより、ソファでビール、

日本のお笑いやワンピースのアニメなどを見て、

至福のひと時。




あまり酔いすぎると帰りが不安だったので、

いい時間で帰ることに。

それでも10時過ぎ、よい子は家にいる時間だ。






地下鉄までの道のりも、

来た道を戻ればいいだけだったので、

すいすい歩く。






ここマックのドライブスルーならぬ、

ウォークスルー。


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そんなこんなで、地下鉄も一本だったので、

いつもの駅で降りてホテルへ。




ジャバジャバッと顔だけ洗って、寝た。





7日目



眠気とともに目を閉じて、

目覚まし時計に起こされることもなく目覚める。

なんて気持ちが良いんだ。






だが暑い。

着ていたスウェットを脱ぎTシャツになる。







昨日の残りのビタミンウォーター飲み、

眠気を覚ます。






昨日買った食パンの袋をベッドの上に乗せ、

ジャムの蓋を開ける。







プラカップをハサミで切ってスプーンみたいなものを作った。

グラノーラをぼりぼり摘みながら、パンを2枚食べた。






なんてだらしない生活をしているんだとも思ったが、

この部屋は狭い。

しかたがない。







スウェットを着なおして、タバコを吸いに行く。

今日は下まで降りずに、屋上に行ってみる事にした。






快晴です。

見事なまでの快晴。

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昨日の雪はしっかり積もっていたが、

ここまで晴れていると気持ちが良い。




部屋に戻り、バスタオルを持ってシャワーを浴びに行く。




気持ちも体もさっぱりしたところで、

今日の計画を立てる。





少し買い物もしたかったのと、

プロモーションのためのギャラリー巡りも兼ねて

ウィリアムスバーグへ行く事に!





地下鉄のルートを調べ、

行きたい店のピックアップ。

ギャラリーマップでおおよその回り方を考える。






チェルシー地区とは違って、ギャラリーがかたまっているわけではない。

効率良く、より多くのギャラリーを回るためのルートを決めた。






と、ここで気がついたら1時間くらい寝ていた。

いつでも寝れるベッドの上。

なんと恐ろしいことか。






当然部屋に窓などついていなくて、

常に電気をつけていないと薄暗いので、

時間の感覚が無くなるのだ。







ちょっとボーっとした頭を起こして

着替えを済ませる。

たばこを一本くわえて外へ出た。






快晴、わかっていたが快晴。


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地下鉄の駅まですいすい歩いて、

2つ乗り継いで、目的の駅へ着いた。






グーグルマップと紙のギャラリーマップを照らし合わせて、

歩き始める。






高い建物はほとんどない、

田舎過ぎず、都会過ぎず

お店がちらほらあるような程よい環境だ。







歩き始めて1分もしないうちに、アンティーク屋、

いや、ジャンク屋さんを見つけた。






もちろん入る。



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やばい。

まじジャンク。

な物もあるし、

立派なものもある。






広い。

興奮。

やばい。





古着もあったので、見てみたがピンと来るものはない。





あまり大きい物は買えないのが残念だ。

詳しいことはわからないが、

値段も札幌に比べると2割くらい安いだろうか。






いや~一軒目からたまらんね~と思いつつ、退店。

下見ね、下見。

駅からも近いし、荷物も増やしたくないし。






最初のギャラリーを目指すべく、しばし歩く。

ギャラリーを見つけたが開いていない。






めげることなく次へ。

しばし歩く。

地図上では近いはずなのに見つけられない。






次、次~

そこはイラストっぽい絵が飾られていたので、入らず。





次っ

ベルを押すも扉は開かず。





途中気になる美容室発見!


ヘアメタル!!

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はい、次、まだ開いてない。

次、見つからない。

次、よくわかんない。

次、開いてない。





といった具合に、

歩き回ったわりには、ことごとくハズレで、

天気とは裏腹にぼくの気持ちは暗くなっていく。





今日はもうやめた、と気を取り直して、

駅の方に戻る。

気になっていた店は駅の少し向こう側だ。





その店の名はジャンク。

さっきの店とは違う。




店名がジャンク。

絶対行くしかないと決めていた場所だ。





あっさり見つけられたその店は、

地下に降りていく造りになっていた。




階段を下りながら、段々と見えてくる店内の全貌。

まだだ、ヨダレはたらすな。




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やばい。

広い。

いっぱいある。

やばい。




さっきの曇ったぼくはどこへ行ったのか、

目を☆にして口元を緩ませながら見て回る。




ジャンクなものあるけど、

ガラス食器や、家具、レコード、古着、

真鍮系の装飾もの、額縁など、色々あった。





ここも、高いものはベラボーに高いが、

手の届くものがいっぱいあった。




この後持ち歩くこと、大きさ、重さなどを

気にしてなかなか欲しい物が見つからない。





そして、材料になりそうな細かいものはほとんどなかった。




ここでは木の箱を買った。

なんてことない感じだったが、

使い勝手が良さそうなのがキメ手だ。




古物エネルギーをチャージして外へ出ると、

すぐ隣がレディスの古着屋、

その奥にも古着屋がある。




とりあえず、見てみることに。




こちらでは一般的なのか、

洋服が色分けされて陳列されている。

テイストがぐちゃぐちゃかと言うと、

そういう訳でもなさそうなので、見やすかった。





ここ何年か欲しい服が無いので、

ここでは買い物はせず。




昔なら、あってもいいかもとか、

なんとなく買うという事をして、

部屋が服だらけになっていたが、





最近ではその現象が材料の方で起こっている。

良くないパターンの「いつか使うかも」が

ほんとに使えちゃうんだから、厄介なのだ。




次に向かったのも、日本にいる時から目をつけていた古着屋。

ビーコンズクローゼット!

巨大な倉庫に古着がたんまり!



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ここも色分けされて陳列されている。

値段は安からず高からず。





ちょっといいかな~って思うものも何点かあったが、

無くてもいいやという冷静な気持ちが勝った。





ここではどってことないマクラメのベルトを購入。(材料)

これは札幌で買うよりも安かったので即決。




後で地図を見直して気がついたが、

ここよりちょっと歩いた所に

キンフォークスタジオなる建物があった。




一般人がひょいと入れるような所なら見てみたかった。

あのキンフォークだよね?

押さえておきたいキンフォーク。






お腹が空いたのと、足が疲れたのとで、ごはんを食べることに。

さっきからけっこうカフェ的なものが目に入っていたので、

てきとーに歩いてれば見つかるだろうと歩き始めた。






が、探し始めると見つからない。







空腹限界地点まで到達したので、

テイクアウトピザ屋に入る。

メニューに炭酸飲料しかなかったのはわかっていたが、

コーヒーを頼んでみる。





やっぱなかった。

ここのピザ屋はピザの品名に人の名前と

そのキャラクター化された顔写真が載っていた。





全員知らないと思いながらも、

ピザの見た目で、変なおじさんの名前のピザを注文。






レジの目の前の簡易イートインテーブルはいっぱいだったので、

隣のレストランバー?みたいな席を使っていいか聞くと、

しゃあねな~みたい感じで使わせてくれた。






生地も具も薄くて、

時間が経ったものを再加熱したような感じで、

美味しかった。


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ここのトイレがイカしてた。


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ちょっと薄暗くなり始めてたので、

買い物はやめて、ギャラリー巡りを再開。

最初に回った方とは逆方向へ向かう。






2軒くらいのギャラリーを目指して歩いたが見つけられなかった。

目的のギャラリーではない所も一軒見つけたが、

中からズンチャン音楽が聞こえて、

入ってみて完全にアウェーでも怖いなと思い断念した。





入り口の感じは面白そうだったのにな~。

あと一歩勇気が足りず。






すっかり暗くなっていたので、駅の方へ向かう。

地図を見ないでテキトーにジグザグ歩いていたら、

すごく遠回りをしていた。





このまま帰るには早かったので、

友人おすすめのスポットへ行くことに。






SEX博物館だ。

生物の性にまつわる博物館。





前のホテルでここの割引券をまよちゃんがもらってきていたのに、

今日は持ち歩いていなかったのが残念だ。






ここは以外や以外に街中にあり、

全4階くらいの博物館だ。






一階はショップになっており、

気さくな店員とお客さんで賑わっていた。





カウンターでチケットを買い、いざ入場。

階段でワンフロアずつ上がっていく。





ここでもやはり、英語の説明文が読めなかったので、

ビジュアルのみ。




一番の衝撃はイルカ。

そこなんだ!

高等生物だけに後頭部ってことか!

え?

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実はぼくはしばらく前からある見解があって、

芸術の行き着く先は性器なんじゃないかって事。

だって芸術家の人達ってよく性器みたいの作ってない?

具体例とかないけど!




すっかり暗くなっていたが、

このままホテルに戻っても暇だよな~と思い、

近くを散策する事に。




1ブロック歩いた所で、

ここは何もないなと察した。




いつも夜が暇なので、たまには映画でも見ようかな~と

一瞬頭をよぎったところで、思い出す。

吹き替えも字幕もありません。




少し小雨が降ってきたので、

おとなしく帰ることにした。





地下鉄を乗り継ぎ、少し遠い駅で降りる。

歩いてホテルの方へ向かう。

駅周辺は服屋さん、ギャラリーなどがけっこうあったが、

入るまでは行かず。





骨屋さん?みたいのがあったので入ってみる。

人体模型や動物の骨、魚の骨などあって、

見ているだけで面白かった。





ここ最近の気持ち悪いもの好きな傾向いつから始まったんだろう。

最近と言っても1~2年の話ね。





そのままいつものスーパーまで行き、

ベジタブルラップとクッキーを買って部屋に戻った。





ほっと一息、蒸れた靴を脱ぎ、ベッドに腰を下ろす。

ワインとべジラップ、クッキーを食べて、

屋上へたばこを吸いに行く。





積もっていた雪が少し解けてきて、移動範囲が増えた。

塀から身を乗り出し、下を覗く。





車のライトや街頭、店の看板などが綺麗だった。

その時なぜかニューヨークに住んでる気になった。


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部屋に戻り、シャワーを浴びに行く。

湿った足ですぐスニーカーを履くのは

気持ち悪い。





半分足を浮かせながら部屋まで戻り、

ワインを飲みながら、

ケータイをいじる。





半乾きの頭のまま、屋上へ行った。

月が綺麗な夜で、月は日本と何にも変わらないなと

キザな事を考える。


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ベッドの上で次の日の計画を立て、

ガイドブックを枕の横に置いたまま、

珍しく電気を消して寝た。












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札幌でアクセサリーの制作・委託販売を行っております。

廃材や骨董品、アンティークパーツ、使われなくなったものに、新たに価値を与えることで『もの』を大事にする気持ちを持ってもらえれば良いなと思います。

2005年から活動中です。

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